つくばホスピタリストの奮闘記!

つくば市在住の感染症内科医・総合内科医によるブログ。臨床現場での雑感、感染症などの話題、日常生活について発信します。2019年は東大の感染症内科、2020~2022年は筑波大の病院総合内科に所属、2022年8月からは東京医大茨城医療センターの総合診療科で臨床助教をやっています。ここでの記載内容は個人的見解です。

その他

生命科学から人生を捉える

つくば市立中央図書館の「返却本コーナー」を結構気に入っている。予約待ちの本がそこに並ぶことは絶対にありえないのだが、人気の高い本が並んでいることが多いからだ。図書館に行くとつい、自分の読みたいジャンルの本棚のところに向かってしまうことが多…

茨城のレンコン農家

茨城県は日本有数の米どころであり、その生産量(重さ)は平成30年の農林水産省のデータによると都道府県全体で8位にあたるようだ。いつも食べている茨城県産コシヒカリ、これはなかなか美味いもので、自分も色々な場所に旅したり下宿したりしているものの、…

昭和時代の二人の賢人

図書館にほぼ毎日通っては本を借りて、故人を含むいろいろな人の考え方を学んでいるのだが、個人的に読んでいて爽やかな気持ちになれる著者を挙げるなら、小倉昌男さんと中野孝次さんだと思う。小倉昌男さんは、ヤマト運輸で「宅配便」を生み出した伝説的経…

思いのほか難しいキャリアパス(大学院と博士号)

珍しく(?)、大きな悩みの話…… 東京医大に来てからポストに就いていると言うと「え、ポスト!? 出世早すぎない?」みたいな反応が返ってくることが多くて、さぞかし順調なイメージがあるようなのだが、当の本人としては自分のキャリアパスが見通せなくて…

劣悪過ぎる通勤路を本気でハックしてみた

通勤路は生活リズムを考えるにあたって、極めて重要な要素だ。以前の職場である筑波大学附属病院は自宅から割合近く、ママチャリを全力で漕げば10分で到着する距離だった。しかし、いまの職場である東京医大茨城医療センターはつくば市からのアクセスが非常…

良くも悪くもお部屋を賜ってしまった件

2022年8月1日を以って、東京医科大学臨床助教に任じられた! ……なんて言ってしまうと、まぁ、直前までレジデント(研修医)の身分ではあったこともあって、なんとなく新鮮な心地がしそうなものである。しかし、実際のところはやる仕事が大きく変わるとも思え…

クロネコは凄い

衝撃的な銃撃事件から参議院選を経て、また何事もなかったかのように1週間がはじまった。参議院選をみていて、野党が驚くほど受からなくなっている現状が気になった。「政党の体力がなくなってくると、ベテランしか受からなくなって、次世代が育たずにジリ貧…

やっぱ "No. 2" が大事なんだろうな

コロナ禍はまだ続いており、新型コロナウイルス感染者数もいったん落ち着いたかと思えば、この1~2週間で再度増加に転じている状況だ。クリニックなどで内科外来をやっていると感染者数がまた増えてきたなという肌感覚があるし、院内の小クラスターも以前の…

大人様ランチ690円

最近、何かのニュースで「大人様ランチ」なるものを見かけた。なんでも、とんかつ屋チェーン店のかつやがそういうメニューを始めたようなのだ。基本的に、食事はチェーン店を避けて選ぶようにはしているのだが、SNSなどで話題になったものについては一度自分…

ひとり漫才

割と近いうちに本拠地を異動する予定ということで、普段週に1回通っている外勤(アルバイト)先の病院もやめる予定である。この外勤先では一般内科外来をやっていて、長い(とはいっても3年程度の)付き合いの患者さんもたくさんいるわけだが、この顔馴染み…

マンモスの化石で元気になれるか検証中

医者として、臨床・教育・研究・執筆と多方面で仕事をするのはなかなか大変だ。「人間には1日24時間しか与えられていない」というのもそうなのだが、自分の場合はそれ以前にスタミナが足りていないので、早朝の数時間くらいしか絶好調で仕事ができないという…

内科専門医試験対策がなかなか……

病院総合内科の運営をどうのこうのとやっていると、つい自分が専攻医であることを忘れてしまう。しかし、まだ自分は20代である。実はレジデントの身分だ。ある勉強会では自己紹介した時に「レジデントですよね?」と返されたことがあるのだが、「言われてみ…

競争ぎらい(ゆとりミレニアル世代の代弁)

今週の1冊。値段が価値を歪め、社会を壊した —— まぁその通りかと思います 論文を毎朝10本読み込んで、得た知識を実臨床の中で検証していく。臨床研究を矢継ぎ早に実施して、ひたすら論文を書いて出していく。抗菌薬のレクチャーなど、教育もバッチリやる。……

メダカの越冬チャレンジが成功したようです

我が家では200尾のメダカをベランダの池で飼育している。もともとは3年前に4尾くらいだったのが、爆発的に繁殖しては大量絶滅を繰り返して、およそ200尾くらいで安定している。メダカを屋外飼育していると、必ず問題になるのが冬越しである。家の中に入れて…

舅との対話

現代日本において「反知性主義」という言葉をよく見かけるようになったのは、東日本大震災のあった2011年以降のことだったように記憶しているが、読書する人がめっきり減ってしまったことには寂しさを感じている。本気での会話を楽しむためにはやはり、背景…

なぜ哲学書を読むのか

新年早々ではあるが、新型コロナウイルスもオミクロン株への変異を遂げて日本で流行し始めている。蔓延防止措置法が再度出され、緊急事態宣言も今後出されるだろうから、この年末年始が外出などのできる最後のチャンスだったと言っても過言ではないだろう。…

派を越えて —— 思考訓練としての <宗教>

これまでも何度もこのブログで称賛してやまないのだが、つくば駅前の市立中央図書館は学問への玄関口といった趣きで、足を運ぶ度に面白い本に出会うことができる。面白い本に出会うということは、面白い世界へと誘われるとも言い換えることができる。そんな…

ぽっどきゃすと? それは美味しいのかい?

コロナ禍をきっかけとして、生活のあらゆる面に電子媒体が入り込むようになってきた。1日を過ごす中で画面をのぞき込んでいる時間も飛躍的に増えた気がしていて、特にスマホの「画面を見ている時間は先週から10%増加しました」という表示を見ていると「自分…

メダカの越冬チャレンジが始まりました

辛いものを食べると幸福を感じるらしいと聞き、中辛で食べた @柏の葉 最近とても寒くなってきていて、ついに自分も半袖を諦めて長袖を着るようになった。そんな時期に差し掛かると、毎年困る問題がひとつある。メダカの越冬である。5年ほど前に4尾のメダカ…

手に吸い寄せられてしまう一冊

筑波大学附属病院に所属してから1年半、内科専門医資格の取得も目前に迫っているわけだが(専門医試験が延期されずに実施されるなら……)、今後どのように身を振るかまでは確定していない。少なくとも来年度は筑波大に在籍しようと考えているものの、その後は…

人生における二大選択肢のあいだ

緊急事態宣言で趣味の図書館通いを奪われた…… 医者人生には様々な選択肢があるが、その中でも最大のものは「出世を狙うか、否か」というものであろう。アカデミズムの中で「出世を狙う」のは容易なことではなく、まず大学医局の苦行を耐えて博士号を取得しな…

「イノベーション = 新しい」……それ本当?

経済学の本をある程度読んだところで、最近は経営学の本も借りて読むことが増えてきたが、読んでいて小難しいと思うことが多い。経営学の本は、個別の企業の振る舞いを集めてきて、そこから一般的な結論を導き出す帰納的手法のものが多いわけだが、その個別…

歴史探訪、人生をめぐる諸問題

最近、衝撃的な書籍を読む機会があった。『生活の発見 場所と時代をめぐる驚くべき歴史の旅』(フィルムアート社)である。非常に地味で、自分の知る限りでは表立って日本で取り上げられたこともなかった本だと思うのだが、この本の存在があまり知られていな…

進歩しているのに不幸せかもしれないぼくら

経済学を全く学ぶことがないまま医師になり、何度も経済学を勉強しては挫折を繰り返し、最終的に医師4年目になってから1年間しっかりと(つくば市立中央図書館にほぼ毎日通いながら)経済学を勉強することで、ようやくほんの少しこの世の成り立ちが分かって…

守破離考

武道・武術の世界ではよく「守・破・離」という言葉が使われている。指導者の教えを守るように稽古し、型が確立したらそれを破って、最後はそこから離れて自分のやり方を確立する上達のプロセスを表現した言葉であるが、その語源は千利休の和歌にまで遡る。 …

非医学英語をどう勉強するか

先日もこのブログで書いたが、割と最近、衝撃的なことがあった。NHK語学の長寿番組であった、杉田敏先生の「実践ビジネス英語」が終わってしまったのだ。この「実践ビジネス英語」は、英語を学ぶというよりは、今後社会で一般的になっていくであろう考え方を…

読書について

ブログを書いていて思ったのですが、「です・ます」調だと歯切れよく書けない文章が出てきますね。ということで、時々「です・ます」調をやめて「だ・である」調で書かせていただこうと思います。区別としては、筑波大学附属病院病院 病院総合内科の紹介的な…

人生どう歩むべきか、少しばかり思案

割と最近ですが、知人の結婚式に参加しました。COVID-19流行下での結婚式。新郎新婦の新たな門出を心の底から祝いつつも、感染対策が上手くいきそうかを客観的に分析している自分に気づいては苦笑していました。テーブルどうしの距離は保たれているし、催し…

ジョギング

こんにちは、Itoです。内科専門医資格の追い上げも順調で、症例サマリ記載も29症例中、23症例くらいまでは形になりました。内科専門医資格については、正直いつ取得しても人生にあまり影響ないだろうなと思って後回しにしていたのですが、そんな中で尻を叩い…