つくばホスピタリストの奮闘記!

つくば市在住の感染症内科医・総合内科医によるブログ。臨床現場での雑感、感染症などの話題、日常生活について発信します。2019年は東大の感染症内科、2020~2022年は筑波大の病院総合内科に所属、2022年8月からは東京医大茨城医療センターの総合診療科で臨床助教をやっています。ここでの記載内容は個人的見解です。

メダカの越冬チャレンジが始まりました

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辛いものを食べると幸福を感じるらしいと聞き、中辛で食べた @柏の葉

 

最近とても寒くなってきていて、ついに自分も半袖を諦めて長袖を着るようになった。そんな時期に差し掛かると、毎年困る問題がひとつある。メダカの越冬である。5年ほど前に4尾のメダカを購入して以来、大量繁殖しては大量絶滅を繰り返して、現在はだいたい200尾のメダカをベランダの池で飼育しているのだが(もう10代目くらいだろうか)、このメダカをどう越冬させれば良いものか、いつも悩んでいるのだ。

 

一昨年はメダカが大量絶滅して個体数が減っている時に寒くなりはじめたので、池のメダカをいったん複数のバケツに移し、それを自宅に入れて冬眠させることなく冬を越させた。その時は、自分の勉強部屋に大きなバケツが3つ並んでいるというシュールな光景が出来上がっていて、部屋を出入りするたびにメダカが動揺していて気の毒な感じだった。ただ、生存率は結構高かった。あと、妻に「雨漏りしている家のバケツみたい、何個まで増やすつもりなの」と呆れられた。

 

昨年は固体の数が多かったので、ベランダの池で冬眠してもらった。防寒として大量のホテイ草を浮かべておいて、それらが枯れても「掛け布団代わり」として放置していたのだが、かえってメダカが泳ぐスペースが減ってしまったかもしれない。メダカの生存確認もやりづらかった(1尾1尾に個性があるのでついつい点呼してしまう)。池の水自体はそこまで浅くないはずだったが、表面が1 cmも凍り付いてしまう日もあった。稀にメダカが凍結に巻き込まれてしまっていたのが大変申し訳なかった。きっとホテイ草の根っこが邪魔で水底に行けなかったのだろうな。

 

そういった苦悩を経て、今年もどう越冬させるか悩んでいるのだが、色々と調べた結果、野菜に使う温室をメダカ池に使用するのがよいであろうという結論に達した。最初は熱帯魚用のヒーターを延長してエアコン用の配管穴に通し、メダカ池に使う案を考えていたのだが、そもそも室内用ヒーターを屋外で使うのは火災のもとになり得るし、それに熱帯魚用ヒーターは定温に保とうとする仕様なので電気代が膨大になりそうということで、結局ボツになった。

 

ということで、現在は野菜用のミニ温室をAmazonで購入して、メダカ池にかぶせている状態だ。だいたい3,000円くらいの買い物だったけれど、10世代以上自分の手で育てている子たちだし、そう考えたら安いもんだ。温室の中は外気温よりだいたい1~2度くらい高くて(手を突っ込むとはっきり暖かいのが分かる)、温室を使い始めてからは食思不振気味だったメダカも少しばかり食欲を回復させてくれたようす。よかったよかった。だけど、餌をやりに行くと、みんな怖がって水草の陰に隠れてしまうのが非常に寂しい。「怖くないよー、餌やりおじさんだよー」って声をかけてもメダカには分かるはずがない。しょうがないので、慌ただしい朝ではあるけれど、餌をやってから3分くらいはメダカが元気かどうか遠い場所からじーっと観察するようにしている。お陰様でカンファに遅刻ギリギリになることもしばしば。慌てて全力で自転車を漕ぐわけだ。

 

ところで、最初4尾だったメダカが数百尾になる話をすると、驚かれることが多い。さぞかし育てるのが上手なんだろうと思われているのだろうが、実際には餌やりと水の補充と水草のメンテナンスくらいしかしていなくて、結局放置しているだけということになる。まぁ、自然界に近いものは下手に触らないのが吉ということなのだろう(温室はかぶせちゃったけど)。とにかく、個体数が指数関数的に増加していく。メダカを育ててみたいという人がいたら春先にでも遠慮なくどうぞ。場合によっては、近隣の小学校にでも寄付しようかしら。とにかく増えすぎて大変なのよ、特に春から夏にかけてはのう。

 

質問:私生活が謎。(朝編)

回答:朝5時に起床したら、眠たい頭で珈琲を淹れながら、英語論文 最低3本、日本語論文 最低3本。ただし、一定の速度で読めない論文は途中で投げ出す。朝7時頃から200 words程度の英文を暗唱して、でき次第シリアルを食べる。甘いシリアルは血糖値が乱高下して眠くなるらしいので避けている。シリアルにかけるのは牛乳ではなく豆乳(最近カゼインを避けるようになった)。7時50分にメダカ池とエビ水槽に餌を入れて、生き物たちの生存を確認、8時に慌てて家を出て錆だらけの自転車を全力で漕いで、8時30分の朝カンファに無理矢理間に合わせる。大抵の場合は汗だく。

……10年以上経っても微妙に受験生時代の生活が抜けきっていません